2024.01.26

セラミック歯にデメリットはある?後悔しないためのポイントも解説

コラム写真

セラミック治療とは人工の補綴物材料のことでかぶせ物にはいくつか種類がありますが、その中でも近年一番お勧めの材料です。
以前の材料は金属や金属に白い歯をのせたかぶせ物が多かったのですがセラミックの加工技術が進んできたおかげでとても優れた歯科材料になってきました。
金属を使わないことでアレルギーなどの心配も必要ないし生体親和性に優れ、審美的にもとても良い材料であります。

セラミック治療にデメリットはある?

特に他の歯科材料と比べてセラミック治療にデメリットがあるとは思えませんが、あえてあげるとするならば天然歯よりも硬いということと色が天然歯よりも綺麗ということぐらいしか思いつきませんが、以下に細かくあげていくので参考にしていただきたいです。

寿命がある

セラミック治療には寿命があるか?という質問には金属などの治療は4,5年持てばいいと言われているがそれ以上はもつと言えるでしょう。(ただキチンとメンテナンスやケアーをした場合)
セラミック治療は10年ぐらいはもつといわれていますが、セラミック治療が出てきて20年ぐらいなので、まだデータが出ていないのが現状です。

割れる可能性がある

天然歯よりも硬い材料ですが、割れる事もあります。強い食いしばりや歯ぎしりのある方にはナイトガードや食いしばり改善の為の指導や治療法をおこなっています。
この様な嚙み合わせのコントロールにより壊れたりすることを予防していきます。

歯を削る必要がある

金属の治療法に比べてプラスチックやセラミックの治療法は歯の切削量が多くなります
金属の場合は少なめの切削でいいのですがセラミックやプラスチック材料にはある程度の厚みが必要なため削る歯の量が多くなります。
そのことにより神経が近くなる場合は神経を取る必要が出てくる場合があるのできちんと説明を受けましょう

保険が使えないため費用が高くなる

歯科治療は本来ならばもう少し費用がかかる物なのですが保険適用だと無理に費用を抑えられています。
そのため自費治療との金額の差がたくさんあるように感じるでしょう。
セラミック治療は保険適用でないので保険治療の自己負担額の数倍~十数倍かかります
しかしセラミックの治療が他の補綴治療よりも硬く綺麗で表面滑沢なので汚れが付きにくく虫歯や歯周病になりにくい、その為他の材料よりも長持ちしやすいです。

神経を抜く可能性がある

セラミック治療において歯牙切削量が多くなるため神経を取る必要がある場合も出てきます。
特に若い人は神経の広さが大きい場合が多くこの場合は痛みが出やすく出た場合は抜髄処置が必要になります。(歯の神経の広さには個人差があります)このような事が起こりにくくする為に術前のX線審査が大切になってきます。
歯の神経はできる限り取らない方がいいです、何故なら歯の神経とともに歯の中の動脈、静脈も取ってしまうので取られた歯の寿命は短くなるからです

ホワイトニングで白くならない

セラミック、プラスチック材料などを使用した補綴治療物はホワイトニングを行っても全く色は変化しないです。その為もしもホワイトニング治療を行いたいと思っている方は最初にホワイトニング治療を済ませてからセラミック治療を行わないと色の違いが出やすいです
ある程度白くしてから補綴物を入れる事をおすすめします。

理想の歯の色にならない可能性がある

セラミック(ジルコニア)の色調は天然歯よりも綺麗なため天然歯に合わせることが難しいです、そのため前歯部では歯を左右対称にいれるととてもきれいに見えます。
奥歯に入れる場合は見えにくいのであまり気にされない場合が多いです。
セラミック(e-max)の場合はセラミック(ジルコニア)に比べてとても色が天然歯に似ている為綺麗に見えますが、セラミック(ジルコニア)よりも柔らかく破折し易いです

セラミック治療の4つのメリット

セラミック治療は現在歯科治療の中で一番お勧めの治療法で①綺麗②強くて壊れにくい③汚れが付きにくい④金属アレルギーの人に使える、などがあげられます。
現在の歯科治療での主流は口腔内メタルレス(金属を使わない)治療です。
メタルフリー治療とも言い海外では金属を使わない治療がほとんどです。

自然な仕上がりになる

セラミック治療の材料は年々よくなっておりジルコニアでもかなり天然歯に近い色調になってきており他の材料よりも劣化も少なく耐久性もあり気になるところ治療するにはとてもいい材料と言えるでしょう。
神経を除去して変色してしまった歯にもセラミックのかぶせ物なら理想的な白い歯を取り戻せるでしょう。

金属アレルギーでも治療できる

セラミック治療では全く金属を使わない治療の為に金属アレルギーなどを心配される方にとてもいい治療法と言えるでしょう。
また、金属にはガルバニー電流をおこしたり、味覚を害したり、混ぜ物によっては発がん性物質が入っていたりするのでメタルフリーの治療が進んで来ていると言えるでしょう。

虫歯が起こりにくい

セラミックのかぶせ物は表面がツルツルしており汚れが付きにくく歯周病や虫歯になりにくい特性があります
またかぶせ物の辺縁が壊れにくいので隙間が生じにくくここからの虫歯もなりにくいと言えるでしょう。
他の白いかぶせ物材料よりも虫歯になりにくいと考えられています。

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セラミック治療で後悔しないためのポイント

治療後の定期健診を欠かさない

セラミック治療を長持ちさせる方法はやはり定期的な健診が必要です
嚙み合わせのチェックや歯ぎしりや食いしばりのチェック、虫歯や歯周病の有無、など人間の体は日々変化しているので最低でも年2~3回の健診が必要になります。

セルフケアを行う

セルフケアの重要性は沢山の歯科医師が以前から提唱してきていますが近年では医師の先生方も口腔内の感染症が他臓器に及ぼす影響がかなり大きいということで口腔内セルフケアをしっかりとしてと病院などでも指導されています。

自分にあったセラミックの種類を選ぶ

セラミック治療ではe-maxかジルコニアにするかは歯ぎしりの癖がある方や食いしばりが強くある方などはより硬いジルコニアによりきれいで自然な歯が良い方はe-maxにするなど、一人一人症状や希望に合った材料を提案しそれぞれの利点欠点を勘案して材料を決めていただきます。

経験豊富な歯科医院を選ぶ

セラミック治療にも歯科医師の技術・知識・経験、技工士の技術・知識・経験が大変重要になります。
一人一人違うのでやはり経験豊富な歯科医院を選ぶことがとても重要になります。
もちろんその後の定期的な健診も重要項目になりますので忘れないようにしてください。

後悔しないためにもセラミック治療のデメリットについて詳しく知りたい方は森都心歯科クリニックにご相談ください

セラミック治療は決して安い治療費ではありません。
当医院(森都心歯科クリニック)では治療のメリット、デメリットなどきちんとはなし、インフォームドコンセント(説明と同意)をおこない治療していきますのでとても安心して受けていただけます。
また、質問等でもしっかりお答えしますのでご安心ください。
処置後の保証も定期的な健診をしていただければ致しますので、安心して受けていただけます。
セカンドオピニオン等でもお使いください

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この記事を監修した歯科医師

堀尾 愼一郎 森都心歯科クリニック 院長