前歯にジルコニアクラウン治療はできるのか？

ジルコニアクラウンは、前歯の治療で現在最も一般的で、かつ高価な被せ物の一つといえます。
特徴としては、耐久性に優れ、自然で美しい見た目が得られ、アレルギーの心配がほとんどない歯科補綴物（ほてつぶつ）です。

現在ではすべての歯に使用可能で、多くの患者さんに喜んでいただいています。
デメリットとしては、歯を削る必要があることと、ほかの材料よりも費用が高いことが挙げられます。
現在使われている材料の中では、最も優れたものの一つと言えるでしょう。

寿命はおよそ10年程度とされており、費用は1本あたり10万円～20万円が一般的です。

前歯のジルコニアクラウンの価格は、一般的に10万円から20万円程度が相場です。臼歯部に比べて2～3割ほど高くなることが多いです。
なぜ前歯と奥歯で価格が異なるかというと、前歯は審美性が特に求められるため、使用する材料や手間が多くかかるからです。

美しく自然な前歯を作るためには、技工士の方々の細やかな技術と多くの労力が必要となり、その分奥歯よりも費用がかかるのが要因であるといえるでしょう。

前歯のジルコニアクラウンの寿命は、おおむね10年から20年といえます。ただし、長持ちさせるためには日々の手入れと全身の健康状態が重要なカギとなります。
メンテナンスでは、歯の清掃がしっかりできているかどうかを確認し、磨き残しや磨きにくい場所の定期的な清掃やブラッシング指導が大切です。

また、人間の歯は常に動いています。この動きを利用して矯正治療も行われます。歯は舌の筋肉と頬の筋肉の力がバランスする場所に並んでいます。例えば、半身不随の方では麻痺側の歯が約2週間ほどで舌側に倒れることもあります。

そのため、歯科の定期健診が非常に重要です。体重の増減によって歯の位置が微妙に変わることもありますし、病気や食いしばりによって噛み合わせが変わることもあります。
様々な要因でバランスが崩れ、噛み合わせが悪くなってしまうことがあるため、定期的なチェックを受けることで長く健康な状態を維持しやすくなります。

歯科でのメンテナンスは定期的に受け、悪くなりそうな部分は早めにケアや調整を行うことで、長期間安定した状態を保つことが可能です。

前歯の治療をご希望の方は、まず歯全体の診察を行い、既往歴などお体の状態について問診させていただきます。その後、口腔内の写真を撮らせていただき、ご希望を詳しくお伺いします。
どのような形や色にしたいかを相談し、治療が可能かどうか、できる範囲でご説明いたします。もし治療内容がよくわからない場合は、歯型を取らせていただき、模型上でビフォー・アフターの説明をいたします。

その説明でご納得いただければ治療に進み、もしご希望に合わなければ他の治療法をご提案いたします。
実際の治療は、歯並びを変えない場合、1回目に歯を削って型を取り、2回目にジルコニアクラウンを装着します。3回目には、1週間から10日後に咬合状態を確認し、微調整をして治療が完了となります。あとは定期的に検診を受けていただくだけで大丈夫です。

前歯のジルコニアクラウン治療は、前歯治療を得意とする森都心歯科クリニックにぜひご相談ください。
患者さまがとても綺麗になられて笑顔を見せてくださることが、私たちの何よりの喜びであり、生きがいとなっています。

前歯が気になり悩んでいる方は、まずは一度ご相談ください。補綴的矯正治療も行っております。
ワイヤー矯正やクリアライナー矯正は痛みがあったり、治療期間が長く（1年から5年程度）かかることを嫌がる方には、2～3回の治療で終わるジルコニアクラウン治療がとても良い選択肢のひとつです。
どちらの治療も対応しておりますので、前歯のお悩みがある方はぜひ一度カウンセリングを受けて、さまざまな治療方法を知ったうえでご自身に合った治療をお選びいただけます。