虫歯じゃないのに歯が痛くなることはありますか？

虫歯では無いのに歯の痛みやしみがあることがよくあります。

歯は体の色々な部分と繋がっておりたとえば心不全患者の心臓が痛くなる前に奥歯が痛くなるとか、朝起きると歯が痛いししみるが、昼間は痛くないだとか身体の色々な問題点からくる場合もあるのです。

痛みにも種類があり、ズキズキ、ずんずん、キーンなど、ずっと痛い、時々痛い、嚙むと痛い、冷たい温かいで痛い、など痛みの種類などにより病気の種類部位原因が分かれてきます。

歯や歯周組織が原因の場合の痛みとそれ以外が原因の痛みはしっかりと分けて診断する必要があります。

歯周病とは歯を支える歯の周りの骨がなくなっていく病気で歯についた汚れが細菌の栄養となり歯の周りの組織を破壊していく病気です。

また歯周病は歯を壊すだけではなく血管に侵入し全身の病気の原因になります。（心臓病、腎臓病、脳血管疾患、認知症、早産など色々な病気の原因になります。）まだまだ今から様々な事が解明されてきています。

とても怖い病気ですがあまり痛みを感じず進行するのでとても厄介な病気です。予防方法は定期的に歯医者に行く以外方法がありません。

歯肉炎とは歯茎が炎症を起こし腫れて血が出る事であり歯周病前段階でありこの時期にしっかりと治していくことが重要です。

歯肉炎だと歯ブラシ指導とかで歯医者２～３回で済みますが歯周病になると半年以上は歯医者に通わなければきちんと直すことができなくなります。

歯ぐきから血が出たら早めに歯科受診する習慣をつけましょう。

知覚過敏症とは冷たい物や歯ブラシなどの刺激により歯がしみることをいいエナメル質が剝がれたり歯肉が下がり象牙質が露出することにより起こってきます。

歯周病により歯茎が剝がれたりしてしみる場合しっかりと歯周病治療を行う必要があります。

またエナメル質が剝がれたりする原因は脱灰又はアブフラクションが原因なのでそれぞれの治療を行います。

しみに対する治療はコーティング剤塗布、歯磨き粉、フッ素塗布、レーザーがありそれを何度かつけて治して行きます。

歯髄炎とは歯の中にある歯髄が何らかの原因で炎症を起こしていることをいいます。

歯の中にある歯髄は神経、動脈、静脈からできており虫歯や歯周病、知覚過敏、外傷などにより炎症をおこし長引くと死んでしまいます。

こうなると歯の周りの骨にも炎症が広がる為、神経、動脈、静脈を取り除ききれいにする必要があります。このことを抜髄といいます。

抜髄すると歯の中の動脈、静脈が無くなってしまう為歯の中への栄養補給ができなくなり歯の寿命が短くなります。

強い食いしばりやひどい歯ぎしりにより歯髄に炎症が起こる場合があります。

自分では気が付かないうちに食いしばっていると顎がだるいとか口が開けにくいといった顎関節症の症状が出てくるとともに歯の痛みが出る場合があります。ひどい場合は歯が真二つに割れてしまう場合もあるのです。

精神的なストレスによりブラキシズムが起こり歯や咬筋、側頭筋に痛みが出る場合があります。

放置していると知覚過敏症や歯周病を悪化させてしまい抜髄処置や抜歯が必要な場合が出てくるので歯医者さんでブラキシズムの治療を行って下さい。

治療法はナイトガードや筋緊張緩和薬などを用いてブラキシズムの緩和をおこないます。

心臓病からくる歯痛の場合一過性のことが多いので心臓病の主治医と医療連携して様子をみていきます。

もしも歯の痛みが長く起こる場合も主治医と一緒に対応しますので安心して歯科受診していただけます。

歯が原因でない関連痛の場合レントゲン検査、視診、触診などの検査によりしっかりとみていくため間違いによる抜髄は考えにくいです。

頭痛が原因で強く食いしばりで歯髄炎を併発させてしまい歯も頭もいたい場合も考えられるため鑑別診断していき医療連携して痛みをとる治療を行います。

痛み止めなどで経過をみていきます。

親知らずが原因で歯の痛みが出ることがしばしばあります。この場合もレントゲン検査等で精査していきますので是非相談してください。

レントゲンの説明、痛い原因などきちんと分かりやすく説明致しますので安心して受けていただけます。

虫歯や歯周病はもちろんそれではない歯の痛みの治療も行っています。

強く食いしばりや歯ぎしりなど自分で気が付いていないところも親切丁寧にカウンセリング致しますので安心して受診していただけます。

また費用や治療期間なども詳しく説明しています。一人一人症状や悩みも違いますので一度ご相談下さい。