2025.08.07

奥歯のインプラント費用|治療費の相場や内訳を詳しく解説

コラム写真

歯はどの歯も大切で、それぞれに重要な役割があります。
前歯は切歯と呼ばれ、食べ物を切る役割を持ち、見た目や発音などにおいてもとても重要な部分です。

一方、奥歯は臼歯と呼ばれ、主に食事をすりつぶし、消化吸収を助ける際に重要な役割を果たします。

奥歯を失った場合には、入れ歯やインプラント治療が考えられます。入れ歯は取り外す手間がかかり、さらに痛みやかみにくさが生じやすいです。

それに比べて、インプラントは強く、痛みなく食べることができ、しっかりと力も出せるため、かなりおすすめです。

奥歯のインプラント費用相場

奥歯のインプラントは、1本あたり約25万~50万円かかります。値段の違いは、使用するインプラントや材料費の違い、また手術の難易度によって変わってきます。

インプラントは、メーカーや海外製の製品などによって価格が何倍も変わることがあります。そのため、どこの製品であるのか、互換性があるのかないのかによって、その後の修理やメンテナンスが難しくなる場合がありますので、十分に気を付けていただきたいと思います。

基本的に保険適用外のため自己負担となりますが、医療費控除の対象になるため、多少は戻ってきます。

奥歯2本のインプラント費用

奥歯を2本インプラントにする場合は、1本あたり25万~50万円程度かかり、2本分の費用が必要になることが多いです。ただし、解剖学的な形態は場所によって異なるため、より難しいケースでは費用も高くなります。

しかし、奥歯を多く失った場合には、インプラント治療を行ったほうが強く噛んで消化できるようになるため、入れ歯で噛む場合よりも食べやすく、栄養も吸収されやすくなります。

また、治療費は高額になりますが、噛み合わせや発音がしやすくなるという大きなメリットがあります。さらに、何度も入れ歯を作り直す手間も減るため、トータルで考えると得になることが多いです。

奥歯3本のインプラント費用

奥歯を3本インプラント治療する場合は、インプラントを3本入れるか、2本入れて3本分のブリッジにするかによって、費用が変わってきます。

スペースや費用の負担軽減を考慮し、3本分の歯がないところに2本のインプラントを入れて3本分の歯を作ることも可能です。この場合は、1本分のインプラント代がかからないため、約20万~50万円ほど安くなります。

  1. 3本分の費用は、1本25万~50万円 × 3本分 = 75万~150万円
  2. 2本のインプラントで3本分のブリッジを作る場合の費用は、(25万~50万円 × 2本)+ ダミーの歯代 約10万円 = 60万~110万円

この場合、①と②の差額は15万~40万円となり、②のほうが安くなります。

奥歯のインプラント治療にかかる費用の内訳

インプラントにかかる費用はまず初めに口腔内の審査診断のためのX線審査、CT、研究用模型の為の印象採得などにはじめに1万~3万円の費用がかかります。

それによりインプラントが可能か、一般的なインプラント+他の材料や特別な術式が必要かどうか審査、診断してから患者さんに説明させて頂きます。

インプラントにかかる費用や時間、注意事項や約束事など詳しく説明します。メンテナンスの間隔なども説明します。

当医院では1本40万~の費用がかかります。抜歯即時埋入も同じ費用で、ソケットリフトも別に費用はいただきません。ただインプラント以外の人工骨代は別に費用がかかります。

この費用の中にインプラントロスト時の保障費用も含んでいますが、定期的にチェックさせて頂く事が条件になります。

定期的にチェックする費用はメンテナンス代として3,000円~5,000円としています。

検査・診察費用

インプラントを行なう場合お一人お一人骨の硬さや形が違うので、治療前にはキチンと審査診断を行なわせて頂きます。

X線、CT、口腔内審査、P検査、全身状態の病歴聴取などを行ない、インプラント治療が可能な場合、口腔内模型のための印象採得を行ないます。合わせて術式の説明、注意事項、治療期間、メンテナンスの必要性とそれに付随するインプラント保障期間などを説明いたします。(費用3万円

インプラント本体の費用

インプラント本体とは、骨の中に埋入するチタン加工のスクリューのことです。

インプラント体の価格は約1万~5万円と幅があり、日本製、韓国製、アメリカ製、ヨーロッパ製など、製造国によって値段が異なります。
また、チタン製で表面処理が施されているものは、さらに費用がかかります。

やはり、世界的に有名で臨床実績の多いインプラントは安心して使用できるため、その場合は高価な費用になります。

一方、マイナーなインプラントでは、上部構造などが壊れた際に対応が難しくなることが多いです。

インプラント手術費用

奥歯のインプラント手術費用は約25万~50万円かかりますが、手術の難易度や骨がない場合には、別途費用がかかることがありますので、きちんと説明を受けて理解していただくことが大切です。

チタン製のインプラントを埋入する手術を受けていただき、下顎では約3ヶ月、上顎では約6ヶ月後に型取りを行い、その後に歯が完成して噛めるようになります。

骨がインプラント体をしっかりと覆うまでには、一般的に3ヶ月~6ヶ月ほどかかりますが、年齢や全身状態によって個人差が出る場合もあるため、術後の審査をきちんと行うことが重要です。

人工歯の制作・装着費用

3ヶ月~6ヶ月後にインプラント体に取り付ける人工歯の費用が、インプラント費用に含まれている場合もありますので、しっかりと理解しておく必要があります。
含まれていない場合もありますので、歯の材料と費用については必ず確認を行ってください。

歯の費用は、金属製の場合は比較的安く作ることができますが、ジルコニアクラウンにすると約10万~20万円かかります。そのため、手術前にどのような材料で歯を作るのかを確認することが大切です。

安価なインプラントに安価な上部構造の歯を装着している例もよく見かけますので、十分に理解したうえでインプラントを選ぶことがとても重要です。

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奥歯のインプラント治療費用を抑える方法

インプラントを安く入れたい場合は、臨床数が少ない安価なジェネリックインプラントを使用している歯科医院や、信頼性の低い歯科医院を探す方法があります。

一方で、良質な材料を使用し、メジャーなメーカーのインプラントになると、きちんとロット番号などが付いており、材料費は安価なインプラントの何倍もかかります。上部構造の材料費も同様に何倍もかかります。

しかし、臨床実績やこれまでのデータから見ると、信頼性は何十倍も高く、何十倍も安全で安心です。

医療費控除制度を利用する

インプラントの医療費控除もあります。
所得に応じて、数万円~数十万円戻ってくることもあるので医療費控除制度を忘れないように、医療機関より出される領収書などをきちんと管理して申請することを忘れないようにして下さい。

もちろん他の病気などでかかったものと合算できるので領収書などを捨てないよう管理しましょう。同一生計の家族も対象なのでご家族で理解するようにする事が大切です。

インプラントは医療費控除の対象!還付額の計算方法や申請方法

デンタルローンや分割払いを利用する

インプラント治療費を一括で支払うのが難しい場合は、デンタルローンをご利用いただく方法があります。

ただし、一般的な医療ローンに比べて金利は高めに設定されていることが多く、総支払額が増える可能性があります。

また、利用には審査が必要となり、結果によっては利用できない場合もあります。治療前に返済計画や総費用をしっかり確認し、無理のない支払い方法を選ぶことが大切です。

奥歯のインプラントをご検討の方は森都心歯科クリニックにご相談ください。

インプラントの治療はとても費用がかかるので出来ればキチンと実績のある医院で行ってほしいといつも思っています。

病院、医院の実績はやはり長い時間インプラントをやってきたかどうか、保証はどうか、今までの患者さんがより長くキチンと咀嚼機能を改善してより健康でおいしいものや好きなものを食べることができ幸せか、事故や訴訟はないか、などがあげられます。

森都心歯科クリニックでは20年以上のインプラント患者もおられます。インプラントの色々なこと、ご相談、治療がこわいなどありましたら受診してみてください。インプラント以外の治療もきちんと行っていますのでご安心ください。

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この記事を監修した歯科医師

堀尾 愼一郎 森都心歯科クリニック 院長