2023.11.09

前歯のインプラント

コラム写真

前歯は人間にとってとても大切な器官です。

何故なら先ずは見た目がとても影響するのは当然のことで人々は対面で話すとき必ず多かれ少なかれ相手の顔を見ながら話し、その時に顔を見、目を見、全体的にその人の格好を見ながら話し、そして相手の口の動きを見ながら話し、この時に歯の色や目の色顔の色などを見ながら話します。そして相手が好意的かそうでないかを瞬時に判断しています。

その時に前歯が汚れていたり曲がっているといい感情は生まれにくいましてや前歯が抜けて無かったら相手への評価はいいものではないでしょう。

見た目もそうですがそれ以上に機能的に問題が出てくる、先ず発音がキチンと出来なくなるいわゆる歯擦音と言われる音が出難くなります。(サ行やタ行)何故なら発音時に舌尖が前歯につきながらでないときちんとした言葉が出ないからです。

次に食べ物をかみ切ることが出来なくなります。なんせ前歯は切歯と犬歯のことだからです。(読んで字のごとく)

以上のことから前歯は人間にとってとても大切な器官であることが分かるでしょう。

以下には前歯を無くした時の治療法と種類について話し今回は主にその中のインプラント治療の費用や特徴について説明していきたいと思います。

前歯のインプラント治療費用(前歯と奥歯の費用の違い)

特に違いは無いように思います。ただ、前歯は見えやすく奥歯は見えにくいですよね、見える分審美的に注意しますし奥歯は審美よりも機能的な面に注意します。

前歯のインプラント治療は審美的に難しく高度な経験技術が必要になってきます。

もともと歯1本でインプラント1本ではなくて上顎では8本以上下顎で6本以上必要です。

人間の歯は全部で28本(上顎14本)(下顎14本)で考えるので、実際歯の本数よりインプラント本数がすくなくなります、上でインプラント8本実際の歯は14本、下でインプラント6本、歯は14本みたいになります。インプラント以外の歯はダミーになります。

上顎前歯6本無い場合はインプラント2本~4本入れてダミー4本~2本になるので、低予算でインプラント2本(40万x2)+ダミー歯4本(12万x4)=128万になります。次に最高に入れてインプラント4本(40万x4)+ダミー歯2本(12万x2)=184万になります。

奥歯の場合は人工歯が1本10万なので前歯に比べて2万安く出来ます。

基本的にインプラントは保険が使用できませんが、事故や悪性腫瘍で顎の3分の1以上失った場合は保険使用出来ますが大学病院などの認可を受けた所のみが適応になります。

検査・診断料 30000円本数が何本でも同じ
インプラントの手術費用 1本250000円×本数
人工歯費用 1本100000円×本数
型取り費用 1本50000円×本数

入れ歯、ブリッジ、インプラントの比較

まずは入れ歯の噛む力は天然の歯を10とすると2から3程度という軽い力でしか咬めません。ブリッジは10くらい咬めますが前後の歯を削るため支台歯に15の力がかかりかなり過度に負担しているので悪くなりやすいです。(15支台歯+0ダミー+15支台歯)

インプラントは10以上あります。以上とは天然歯よりかめるということです、どういうことかといえば天然歯には歯と骨の間に歯根膜というクッションの役割をする組織があり強く噛むと少し沈み込みます。

インプラントは直接骨にうえ付けます。それ故に沈み込み無しで骨噛みです。

価格は、入れ歯(安価)次にブリッジ(中)インプラント(高)の順番です。

一般的な寿命 費用相場
インプラント 10年保証 25万~50万
ブリッジ 5年~10年 4万~40万
入れ歯 3年 2万~10万

POINT

  • 整形外科のインプラントは保険適用です

例外で保険適用になるケース

主に悪性腫瘍や事故で顎顔面の3分の1以上無くしてしまった方に使う顎・顔面補綴のみに適用となります。

大学病院や入院施設の整った施設基準をみたした所のみでしか適用されません。

顔や顎の3分の1以上を無くした場合のみの適用になるので日常の臨床では稀なケースとなります。

医療費控除や高額医療費制度は対象?

インプラントは高額医療制度の対象ではありません。

医療費控除は対象なので所得に応じて1年分の医療費控除請求を2月16日~3月15日までに行えば約1ヶ月後には控除額が支払われます。

高額医療制度とは保険医療費の自己負担額が一定の額を超えると自己負担額が戻ってくる制度のこと。年齢や所得に応じて違いがあります。

例-70歳年収370万~770万の人が1ヶ月間の医療費(100万三割負担だと30万窓口で支払い)→この場合9万だけ支払いに使われて21万が戻ってくるという制度です。

一度病院の窓口で支払ったものが手続きすれば戻って来ます。年齢や所得に応じて戻ってくる金額が違うので厚生労働省のホームページで確認されてください。

前歯のインプラントが高額な理由

前歯のインプラントは手術が難しくまた審美的に奥歯に比べて見えるため技術的にもかなり経験が必要で前歯の技工料は奥歯よりも2~3割高額でなおかつ前歯は骨が薄くインプラント入れにくい部位です。この様なことにより奥歯よりも材料代、手術のやり方に手間がかかる為費用も奥歯よりもかかりやすいです。

骨が無ければ移植、人工骨の使用、スプリットクレストなどを手術術式にくわえます。また審美的に歯肉のデザインもとても重要になります。

  • 骨の厚みや高さを出す手術

    GBR法 5万~10万+インプラント50万

歯茎が下がる

歯茎が下がる原因は前歯にかぎらず抜ける前の歯の状態がかなり影響されますが他にも原因があります。患者さん本人のもともとの骨の厚みや歯茎の付着状態が作用してくるので1人1人違いがあります。

下がった場合は歯茎を増やす手術等がありますが、もともとインプラントの埋入位置などが浅い場合や骨が薄い場合に起こりやすいので術前にしっかり予測する事が重要になります。

基本的に歯肉を増やすFGG法やCTG法は天然歯に使用する術式で埋入後にインプラント周りに行ってもあまりうまくいきません。

やはりインプラントは埋入位置、埋入角度、埋入深度がとても大切になってきますし患者さん本人の骨量や骨密度、骨格や付着歯肉の状態など様々な要因により難易度もかわってきます。

あと歯ブラシの硬いやつを使って歯ブラシ圧が強すぎる場合も歯肉退縮の原因となります。

  • 歯頚部のボリューム出す手術

    FGG法 遊離歯肉移植法 5万+50万

    CTG法 口蓋歯肉移植法 5万+50万

  • ※インプラントにこの様な手術はあまりうまくいきません。

技術・知識・経験が必要

人の体を触る手術なので当然一人一人、体型、骨格、性格、開口量など全身状態違うので医療人になるにはさまざまな見識、技術・知識・経験は多い方が良いと思われます。

基本的に前歯は審美領域なので臼歯のインプラントに比べて慎重に手術計画を考察し材料、方法を立案します。

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前歯のインプラント費用支払方法

現金・カード・デンタルローン・銀行振込などで支払うことができます。

現金は持ち歩くのが大変、特に多額になると大変なので銀行振り込みをおすすめしています。金利かからないが振込手数料がかかります。

カードも便利ですが金利手数料がかかります。

デンタルローン分割払いが効くので高額医療にも手が届きます。

デンタルローンの審査時間がかかるのと金利が一番かかりますが分割払いなので高額医療に手がとどきます。

クレジットカードも金利が2パーセント~5パーセントかかる為クリニックで金利持つこともありますがそうでない場合もあります。メリットは手軽に分割払いができます。

前歯をインプラントにするメリット

治療法は3種類ありますが、インプラント治療以外のデメリットとしてはまず入れ歯においては鈎歯となる残存歯への負担が大きくなりその歯の寿命が短くなりやすく、咬む力が自分の歯に比べて5分の1~3分の1と弱く噛める食材が限定されます。

次にブリッジのデメリットは元気できれいな健康歯牙を無くした歯の両側削らないといけませんし、削った歯に無くなった歯にかかるはずの力が多分にかかりやはり寿命が短くなります。

入れ歯は取り外しが面倒くさいですし食べ物が詰まりやすく硬いものやべたついたものが食べられません。見た目も悪く針金が見えて審美的にも良くありません。

ブリッジも保険だとプラスチックで見栄えが悪く、ジルコニアとかメタルボンドだと高額になりブリッジ3本とインプラント1本の値段はほぼ同じです。

前歯をインプラントにすることにより他の歯の寿命を伸ばすことができますし、無くした歯の周りの歯を痛めつけないので天然の歯を大事にできます。

ただ、正中の歯1本だけ治すのがかなり難しく天然歯と人工歯の光の反射や光の屈折率などが違い真ん中の歯だけ色の違いが出やすいです。インプラントの埋入深度や人工歯の難しさが前歯にはあります。

熊本で前歯のインプラントをご検討の方は森都心歯科クリニックにご相談ください。

森都心歯科クリニックでは長年の経験と実績により前歯審美領域のインプラント治療も安心して受けて頂けるように丁寧親切に行っております。

前歯を無くしてお困りの方等おられましたら是非ご相談ください。

森都心歯科クリニックではほとんど奥歯と変わらない金額で治療を行っています。

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この記事を監修した歯科医師

堀尾 愼一郎 森都心歯科クリニック 院長