2024.03.14

歯の痛み方で分かる虫歯の進行具合とは?手遅れになるリスクも解説

コラム写真

虫歯などにより歯が痛くなる場合があります、やはり病気は早期に見つけて早期治療したほうが軽い治療で済む場合が多く、しみる、なんか変、物がよくつまる、の症状で受診していただくのが良いと思います。

良くなったり悪くなったりを繰り返すととんでもなく虫歯が進行していて抜歯になる場合があります、痛みが強い場合もおんなじです。

永久歯は二度と生えて来ないので歯の本数がなくなるほど食事がとりにくくなってきて、内蔵や全身への影響がでてきます。

虫歯で歯が痛くなる原因

歯の構造

虫歯で歯が痛くなる原因は神経へ虫歯菌が近づく事が原因で起こってきます。もちろん虫歯で欠損部ができ外的刺激も原因になります。

神経への刺激が起こり歯の中に強い炎症が滞り痛みに変わってきます、早い段階での治療が歯の神経へのダメージを軽くします。長引くと神経への感染が起こり、神経が保存出来なくなります。

虫歯以外で歯が痛い原因

歯が痛くなる原因はいろいろあり虫歯以外では、歯周病、歯の破折、食いしばりや歯ぎしりによる外傷、親知らずの周りの炎症、心臓病などからくる痛み、などがあげられます。

歯自体がいたい場合や歯の周辺がいたい場合があり痛みが強いと原因部分より痛みが広がりどこが原因歯か分からなくなってしまいます(歯痛錯誤が起こります)。こうなると治療がとても難しくなり原因部分がどれなのかわかりにくくなります。

虫歯じゃないのに歯が痛くなることはありますか?

虫歯の進行度によって痛みの強さが違う

虫歯の進行度はC0~C4に分類され、それぞれに痛みや感じかたが変わります。

C0とはエナメル質にだけ進んだ虫歯のことで見た目は歯の白濁などで再石灰化が期待できるため治療せずに要観察となります。

C1とは少し象牙質まで進んだ虫歯でほとんど自覚症状ないが治療の必要があります。

C2とはかなり虫歯が象牙質の中に進行した状態で徐々に冷水痛などの痛みが出てきます。

C3象牙質から歯髄への虫歯の進行が見られ痛みが出て痛みのピークとなっていきます。

C4とは完全に歯冠は崩れ去り根っこだけになった状態です。感染が骨の中まですすみ、抜歯になる場合が多いです。

【C0】エナメル質の表面が脱灰している状態

C0

C0とはエナメル質が溶けて白く白濁した状態のことで脱灰していますが痛みやしみたりとか全くなく唾液やキシリトール、フッ素などで戻る可能性があるので治療しなくても、間食や食習慣でよくなることが期待できるので歯科医院で指導清掃や食事のとり方や歯ブラシ指導を受けていただくことをお勧めします。

放っておくとC0からC1へと虫歯が進行してしまうので気を付けて頂きたいです。

【C1】エナメル質の内部まで溶けた状態

C1

C1へ進むとよく見ると見た目でも少し黒くなってきて少しずつ冷たい物や冷たい風などが感じてきます、もちろん自然に治ることはなくこれ以上進まないように治療が必要になります。

人によってはC1では全く感じない人も見受けられます、奥歯などは見えにくく自分ではチェック出来ない場合があるので定期的に歯科医院で健診する事が必要です。

特に若い人20代後半までは歯が未成熟の為柔らかく虫歯が進むスピードが早いのでC2,C3に移行しやすいです。

【C2】虫歯が象牙質まで達した状態

C2

C2とは象牙質の深い所まで虫歯が進行した状態のことでここまでくるとほとんどの人がしみたり感じたりと痛みに近い感覚があらわれます、断続的ではなくたまにということが起こってきます。

この時点で歯科医院受診すれば神経まで取らなくていい場合が多いので少しでも早く歯科受診してもらいたいです。C3C4だけはさけていただきたいです。

【C3】虫歯が歯の神経まで達した状態

C3

しみる、感じる、というのを放っておくとC3へと虫歯が進み、こうなると持続性の痛みが出てきてひどくなると痛み止めを飲んでも効かなくなり摂食障害などの症状が現れてきます。

急性症状が強いと歯科処置の時に麻酔がとてもききにくく大変な状態になってきます。こうなる前に歯科受診しましょう。

【C4】歯が崩壊して根だけになっている状態

C4

C4になると痛みがなくなり骨の中に感染が起こりひどくなると腫れてきます、歯の形はなくなり黒い噴火口みたいになります。黒いところから虫歯菌が多量に放出し他の歯が虫歯になりやすくなります。

のこりの根っこもどんどん虫歯が進んで、こうなると保存する事が出来なくなります。

歯だけでなく骨も感染起こして溶けてなくなるので入れ歯やインプラントを支える骨がなくなりすべての歯科治療が難しくなります。そして咀嚼する事能力が落ちていき消化器に負担を過度にかけてしまいます。

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虫歯が痛い場合の対処法

虫歯で痛くてとりあえずの対処法
  1. 痛み止めを飲む
  2. 冷やす(膿がたまりだし圧力が上がる為)
  3. 温かいものや冷たい物を避ける
  4. 自発痛があるときはお風呂や運動、お酒を避ける(体温が上がると痛みが増す為)など

これらは急場の対処法なのできちんと歯科治療してください。他の病気にならないためにも必要です。

虫歯の痛みに関するよくある質問

虫歯の治療は痛いですか?病院によって異なりますか?

虫歯で治療する際の痛みは急性期の場合炎症がとても強く麻酔薬が効きにくくなります。

当医院ではキチンとX線審査を行い一人一人の骨の厚み歯の形や長さ湾曲などを確認して麻酔の種類や方法を使い分けていますので、かなりひどい炎症の方でも痛み少なく治療していますのでご安心ください。また、全身の状態もモニターしながら麻酔しますので安心して治療を受けていただけます。

虫歯の手遅れの状態とはどんな症状ですか?

虫歯の手遅れな状態とは感染症状が広がっている状態で歯冠が崩壊していたり顎の骨まで炎症が広がっていたり、もっと広く額下部まで炎症が広がり蜂窩織炎などを起こしそうな歯は手遅れの状態と言えるでしょう。

また歯冠が崩壊していたり虫歯が進行して歯槽骨の下まで感染した場合も保存できません。

保存出来ない歯は長く不都合な状態を放置している場合に起こってくるので不都合な状態を放っておかないようにして頂きたいです。

熊本県で虫歯の治療は森都心歯科クリニックにご相談ください!

歯は人間が生きていく上でとても大切なものです、歯が1本ずつなくなると食生活が思うようにならなくなり、美味しい物や食べたい物が取りにくくなり全身の病気へと進んで行きます。

他の動物は歯がなくなると死んでしまいますが、人間は歯科治療を行うことができますので生命をのばすことができます。

虫歯は早く気づけば1回の治療で済むことが多いので、半年に一度は虫歯のチェックを行い虫歯で歯がなくなることがないようにして頂きたいといつもおもっています。

森都心歯科クリニックでは少しでも痛くない治療を心掛けていますので、歯科治療が苦手な方も安心して受けていただけます。口の中の悩み事は是非一度ご相談ください。

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この記事を監修した歯科医師

堀尾 愼一郎 森都心歯科クリニック 院長