2024.06.27

熱いもので歯が痛い・しみる場合の5つの原因と対処法

コラム写真

歯は生きているので、虫歯・歯周病や知覚過敏症などで痛みとして感じてしまうことがありますし、熱過ぎる場合や冷たすぎる場合も痛さとして感じてしまいます。
つまり、歯は強い刺激に対して全て痛みとして感じてしまいます

軽く熱いものや温かいもので痛みが出る場合は、虫歯が原因であることが多いので、同じ場所が何度もお湯などでしみる場合は歯科クリニック受診をおすすめします。
早い段階での刺激ならば1度の治療で済むことが多いので、放っておかないように注意してください。

虫歯じゃないのに
歯が痛くなることはありますか?

熱いもので歯が痛い・しみる5つの原因と対処法

熱いもので歯が痛む場合は病気が進行している可能性が高いです
虫歯の最初は冷たいもので感じて、虫歯が進行すると次第に温かいもので感じだします。これを放置すると何もしなくても痛くなり大変なことになります。

虫歯がかなり進行し、神経まで到達すると、自発痛となります。これを放置すると骨に感染が起こってきます。
ここでも放置すると骨に膿と炎症が広がり、眠れない程痛くなります。それ以上放置すると虫歯が広がり保存できなくなっていきます。

①虫歯が原因

虫歯が歯髄神経まで進んでくると、冷たいもの以外に熱いものでも痛みが出てきます。
すぐに痛みがなくなるものと長く痛くなる場合があり、長く痛みが持続する場合は虫歯が歯髄神経にほぼ到達している場合が多いのです。その場合は、神経を除去しないと痛みが取れません

代表的な症状
熱いものでしみる場合の症状
  • 虫歯
  • 歯髄炎
ズキズキ痛む場合の症状
  • 歯が黒くなっている
  • 歯に穴が開いている
  • 歯茎が腫れている
歯の痛み方で分かる虫歯の進行具合とは?

対処法

虫歯が原因で熱いもので歯が痛む場合の対処法は、温かいもの熱いものを避ける、痛み止めの服用、出来るだけ早く歯科クリニックを受診していただくことです
放置するとしばらくして更に酷い痛みが起こってきます。歯髄神経を取るだけでは済まずに抜歯して入れ歯になる等、どんどん食べにくくなります。

②歯周病が原因

歯周病が原因で熱いものがしみる場合、痛みは一過性で持続せず時々しみる程度ですが、これもあまりにも頻繫に起こり痛みが持続性になってきたら歯髄神経を除去する必要が出てきます。

歯周病が進行して歯の歯根が露出してくると冷たい物や温かいものも感じるようになってきます。
虫歯でも歯周病でも歯髄神経が痛めつけられることにより歯髄神経が死んでしまい、温かいものにより更に歯の外の神経までもが痛みだします。これが根尖病巣です。

代表的な症状
熱いものでしみる場合の症状
  • 歯周病
  • 虫歯
  • ただの生活反応
ズキズキ痛む場合の症状
  • 歯髄炎
  • 歯髄壊死
  • 根尖病巣

対処法

歯周病の進行を食い止めることが大切です。
具体的には清掃本人確認、プロフェッショナルトウースクリーニング、ブラッシング指導などです。
歯科医院で定期的にクリーニング・歯石除去を行い、自分でもしっかりと口腔内の清掃作業を頻繫におこなうことでしか歯周病は止まりません。

③知覚過敏が原因

知覚過敏症が原因での温痛がある場合、始めは痛みが一過性で持続しませんが、長く症状がありながら放っておくと持続性の痛みに変わり、治療も知覚過敏症の治療ではなくなり歯髄神経を除去して歯内療法に変わります。
知覚過敏症の原因は歯周病やブラキシズムなどで、歯の組織を壊してしまうことにより起こります

対処法

知覚過敏症の対処法は象牙質にコーティング剤塗布→フッ素→歯磨剤→レーザー→歯髄神経を除去などです
ブラキシズムにより知覚過敏症が起こる場合はブラキシズムの治療。
歯周病で知覚過敏症が起こる場合は歯周病治療。
知覚過敏症用の歯磨き粉を日常では使用してもらいますが、歯周病の場合は歯周病用の歯磨き粉と併用していただきます。

④歯髄炎が原因

歯髄炎とは歯の中の神経動脈静脈に炎症が起こり(目には見えないが)真っ赤になった状態のことで痛みを伴うこともあります。
熱いものがしみるなら、より悪化していると判断していいとされています。

対処法

たまにしか感じない程度であれば経過観察でいいと思いますが、以前は冷たいものが感じていたがいまは温かいものでも感じるということであれば、虫歯や歯周病などにより歯髄炎が進行していることが考えられます
そのため、早めに歯科受診をして頂き、レントゲン検査にて病状の確認をすれば虫歯か歯周病か確認することができますので受診してください。
放置すると最悪の場合歯を抜かないといけなくなり、入れ歯などに向かいますので健康のためにも早めの歯科受診をおすすめします

⑤根管治療が原因

以前の歯の治療で神経を除去した場合、根管に感染が起こり病気になる場合があります。
この場合も温かいもので痛みが出ることがあります。この場合は冷たいものでは痛くならないので、これも歯科受診をして頂きレントゲン検査して再治療が必要か診断して頂きたいと思います
これも放置すると抜歯して入れ歯になる場合がありますので注意してください。

熱いもので歯に痛みがある場合はお早めに森都心歯科クリニックにご相談ください!

熱いもので歯がしみる、または痛いなどがある場合はぜひ一度、森都心歯科クリニックにご相談ください。
出来る限り歯髄神経が残るように治療しています。少しでも早く受診をして頂ければ歯髄炎も軽くて済む場合もありますので、痛いのを我慢せずに早めの歯科受診をお願いします

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この記事を監修した歯科医師

堀尾 愼一郎 森都心歯科クリニック 院長